知っトク!FX取引まるわかり

FXと株式投資、どちらに投資する?

2011/10/01

個人投資家の資産運用先として人気を二分するFXと株式投資。市場の規模や利益の上げ方、楽しみ方など、2つの投資には相違点が少なくありません。ここではFXの特徴を株式投資と比較しながらご紹介します。

証券取引市場とFX(外国為替取引)市場

外国為替市場の特徴といえば、まずはその規模の大きさです。世界中の金融機関や機関投資家、輸出入に関連する企業、そして個人投資家といった多彩なプレイヤーが取引に参加するわけですから、その市場規模は巨大の一語に尽きます。2010年の外国為替取引高は、世界全体で1日当たりなんと4兆ドル(2010年9月:国際決済銀行BISのデータ)。日本で最大の株式市場である東証の年間取引高が576兆円(2008年)ですから、東証が1年間かけて行う取引をわずか2日で行っていることになります。

圧倒的なスケールを有している外国為替市場ですが、その取引高は3年前の3兆3000億ドルに比べて20%も増加しています。巨大かつ今も拡大を続けているのが外国為替市場の大きな特徴なのです。

外国為替市場のもうひとつ大きな特徴は、24時間動き続ける市場であるという点です。株式を取り引きする証券取引所は、前場9:00~11:30、後場12:30~15:00の間の取引になります。多くの証券会社は時間外でも注文を受け付けますが、値動きを反映した取引をしようと思っても、市場が開いていないためできません。

しかし、外国為替市場は、ニュージーランドのウェリントン市場から始まって、東京、ロンドン、ニューヨークと地球を一周。ぐるぐる回る地球のどこかがビジネスアワーである限り動き続けているので、投資家は24時間いつでも外国為替市場で取り引きすることができます。

これは単に24時間使えて便利、といったレベルの話ではありません。とくに日本で外国為替を取り引きする人たちにとって大きなメリットあることを意味しています。

日本のビジネスアワーが終わる頃、ロンドンの市場は活気を示し始めます。さらに日本時間の午後9時30分には米国の重要指標発表が目白押し。ニューヨーク市場もオープンし、1日のうちでも取引がもっとも活発になるゴールデンタイムに突入します。テレビ番組のゴールデンタイムは、FX取引が一番熱い時間帯でもあるのです。

「買い」と「売り」取引のスタートは?

株の取引とFXでは、取引方法にも大きな相違点があります。一般的な株取引である現物取引では、まず銘柄を「買う」必要があります。買った銘柄が値上がりした時に売って、その差額が売却益(利益)になります。ということは、買った銘柄が値下がりしている間は、売っても損にしかならないということです。

ところが、取引の差額を決済するFX(外国為替取引)では、株式とは逆パターンの取引も可能。たとえば米ドル/円の取引の場合、円高(ドル安)が進むと考えたら、円を買ってドルを「売る」という形で取引をはじめることがでるのです。

値上がりした時しか利益が出せない株では、取引のタイミングが限定されますが、FXでは相場が上げトレンドの時でも下げトレンドの時でも、市場の状況に合わせた取引ができます。つまり、相場の変動がありさえすれば、そこから利益を生み出せるチャンスがあるのがFXなのです。

トレードをさらに便利にする多彩なメリット

たとえば1ドル80円の時に手に入れた1ドルを、相場が1ドル85円になった時点で両替したら、5円の差額が利益になる──。これが外国為替で利益を上げる基本的な仕組みです。同じ条件で500万円の利益が欲しければ、最初に100万ドル持っていなければならないことになります。ところが、FXでは、レバレッジを効かせることで元手よりも大きな投資が可能になります。

たとえば、レバレッジ10倍なら、1000ドル分の資金で1万ドルの取引ができます。これは株の現物取引にはない便利でお得な仕組みといえるでしょう。しかし、レバレッジを大きくすると大きな利益が狙える半面、損失が大きくなるリスクもあるので、初心者のうちは注意が必要です。自分でリスク管理ができるようになるまでは、低めのレバレッジをおすすめします。

レバレッジの次は売買手数料について。証券会社の手数料は数百円程度からのところが増えてきました。FX会社の取引手数料がどれくらいかと言うと、店頭取引FXのメジャーどころでは「ゼロ円」が一般的です。その他、取引でのコストとなる為替売買の差額(スプレッド)も、米ドル/円の取引で1銭を切る会社が増えています。圧倒的な低コストもFXの大きな魅力となっているのです。

最後に株式投資にはなくて、FXにあるものとして、スワップポイントを紹介しましょう。スワップポイントとは、取引している通貨ペアの金利の差額のこと。金利の高い国の通貨を保有していれば、ただそれだけで、金利差額が日割りで毎日ゲットできるのです。このスワップポイントを楽しみに、長期的なポジションをとるFX投資家もたくさんいるほどです。

株式投資をすでに経験されたことがある方なら、FX(外国為替取引)のメリットがよく理解していただけるでしょう。もっと便利に、さらに自由に投資を楽しみたい皆さんにとって、FX(外国為替取引)は是非とも注目してほしい資産運用の手段なのです。

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